KENWOOD HD30GA9 HDD換装 その9(ケーブル作成 今度は成功?)
ここまでくると、残された方法は「C. フレキシブル基板を自作」しかありません。
しかし
長所
・配線等しっかりしている
・柔軟性も保てる
短所
・コストがそれなりにかかる
・手間がかかる。
この部分でコストが...実際そろえると、8,000円以上かかるし手間もかかります。
一度版下ができれば大量生産も可能ですが、そんな必要もないし...(涙)
結局「A. FFCを改造して作成」の時みたいに、ケーブル自体が柔軟性があり
「B. シール基板を使用して作成」の時みたいに、端子部分がしっかりとしてれば問題ないわけで...
...
...
...
...
...
と3日間は悩みました...(涙)。そして、ひらめきました!
「A. FFCを改造して作成」と「B. シール基板を使用して作成」を混ぜた方法なら問題ない!
というわけで、「D. シール基板にFFCをハンダ付けして作成」で作成となります。
材料
変換名人
HDD変換アダプタ(東芝/日立ZIFケーブル)
または、
FFCフラットケーブル[FFC(0.5)40P55W-T-HDD]
サンハヤト
シール基板 ICB-063
ニチバン
再生紙両面テープ ナイスタック しっかり貼れてはがせるタイプ
NW-H15SF 15mm×5m
HOBBY BASE
0.14mm厚プラストライプ PPC-T59 5.0mm幅×10本
(FFCから剥がした白い部分があれば必要ありませんが、一応)
タミヤ
マスキングテープ 10mm
作成手順
1.シール基盤を2cmの長さで切り取ります。この時、端子の本数は42本で切り取って下さい。
両端を1本ずつ端子部分を剥がして「HD30GA9コネクタ側」に入る大きさに調整して下さい。
2.「HD30GA9コネクタ側」の端子部分を0.5mm残した所から0.5mmの幅を残してマスキングします。
「HD30GA9本体(40Pin)→1.8インチHDD(40Pin)」のHD30GA9 40pin側の
「23番の1列」「25番の1列」「27番の1列」「29番の1列」「40番の1列」の配線を剥がしておきます。
3.残りの配線部分にハンダを薄く付けます。
量の目安として、少ないと表面に艶がでません、艶がある最低限の量にします。
4.両側が白い(0.21mm厚)FFCの「HD30GA9コネクタ側」のシートを剥がしておきます。
(「0.14mm厚プラストライプ」がある場合、この作業は必要ありません。)
5.FFCの「HD30GA9コネクタ側」の端子部分を切り取ります。
6.FFCの「HD30GA9コネクタ側」のケーブルを1cmほど、ハンダ小手で溶かし取ります。
ここで注意が必要なのは、他の部分まで熱による影響がでないように他の部分をマスキングした後、
ぬれたティシュでくるんでおいてください。
また一度に取ろうとはせずに、小手先で厚紙に擦り付ける感じで行なうと、
厚紙にとけたビニールがくっついてペロっと取れます。
あと中の配線が短冊状に出てきますが、できるだけ曲げたりねじったりしないように注意して下さい。
ちなみにビニールが溶けると有害なガスが出る恐れがありますので煙などは吸わないように!
あと、この作業を行なうとかなり小手先が汚れます。次の作業の為にスポンジ等で綺麗にしておいて下さい。(経験談)
7.FFCの剥き出しとなったケーブルの配線部分にハンダを付けます。
前回「A. FFCを改造して作成」では「MK8025GALコネクタ側」の差込が通常と表裏反対となっていましたが、
今回は正常位置とする為に、端子部分の面側にハンダを付けます。
ここでコツですが、一度端子面を上にしてケーブルを厚紙に貼り付けます。
この時、短冊状の部分を隣に接触しないように綺麗に並べないと、端子同士がハンダでくっついてうまくいきません。
ここでもハンダの量が多かった場合は、ハンダ吸取線などで取り除いて下さい。
8.今度はFFCの端子側を下に「MK8025GALコネクタ側」を右手側に置いて、
「HD30GA9本体(40Pin)→1.8インチHDD(40Pin)」のMK8025GAL 40pin側を参考に、
上から
2列、
22列、
5列、
2列、
1列、
6列、
2列
に分けるように「MK8025GALコネクタ側」の配線部分から
シートの配線の間に切れ目を1cm程度入れます。
9.FFCの配線部分、MK8025GAL 40pin側の「1,2番の2列」「32番の1列」を切り取ります。
10.シール基板の端子側と反対のマスキングテープを剥がして両面テープにてFFCを貼り付けます。
この時にシール基板と平行に、また接続する部分ときっちり位置を合わせます。
11.「HD30GA9コネクタ側」部分のマスキングテープの上から両面テープを張り、FFCの配線部分を並べます。
先に、すべて並べたほうが作業しやすいです。
12.配線をハンダ付けします。
この時も「スポンジ等水の含んだ物へ押し付け小手先の温度を下げる」事を忘れないで下さい。
13.FFCの端子部分、MK8025GAL 40pin側の「26番の1列」「28番の1列」をハンダ付けします。
他の部分に接触しないようにマスキングテープなどで保護しておいて下さい
14.シール基板部分、HD30GA9 40pin側の「38,39番の2列」をハンダ付けします
15.「HD30GA9コネクタ側」にはみ出した不要な配線部分を切り取ります。
下にあるシール基板の配線まで切らないように注意して下さい。
16.マスキングテープで配線を保護して裏面の「HD30GA9コネクタ側」に
両面テープで「0.14mm厚プラストライプ」(または剥がした白いシート)を貼り付けています。
17.「HD30GA9コネクタ側」を2.5cm残して折り曲げます。
この時急に力を入れると割れてしまいますので、丸い棒をあててゆっくりなじますように90度に曲げます。
18.完成したケーブルです。
前回までと違う点は「MK8025GALコネクタ側」の差込の向きが正常になっている所と
FFC部分の折り目が斜めに2本入っています。これで3mmのズレに対応しています。
成功?
今度はしっかりとフタが閉まりました。やっとケーブルが完成したと思います。
ただ前回の時しばらく再生していたら止まってしまった為、現在連続稼動と持ち歩いての衝撃実験をしています。
多分これで大丈夫...って祈っています(笑)
1ヶ月後...
とりあえず元気に動いています。(笑)
のこりは再セットアップでの手順を説明したいと思います。
PS.本当は成功例だけ書けばよかったのに、写真がピンぼけで使えなかったから全部書くはめになったのは内緒のはなし