KENWOOD HD30GA9 HDD換装 その8(ケーブル作成 しかし失敗2)

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前回の失敗を教訓に、今度は「B. シール基板を使用して作成」で製作してみます。

再度おさらいです。
長所
端子部分や配線部分がしっかりしている
短所
配線が難しい
ケーブル自体の柔軟性がない


この方法だと配線がしっかりできるのが魅力です。ただし0.5mmでのハンダ付けは難しい...。

材料
サンハヤト
 シール基板 ICB-063


ニチバン
 再生紙両面テープ ナイスタック しっかり貼れてはがせるタイプ
 NW-H15SF 15mm×5m


HOBBY BASE
 0.14mm厚プラストライプ PPC-T59 5.0mm幅×10本


厚さが薄い、マスキングテープや紙テープなど。今回は
タミヤ
 マスキングテープ 10mm

を使用しました

適当にあったケーブルの中身(たぶん 0.4mm程度の銅線)
作業を考えると、0.2~0.3mmがよいかもしれません。


作成手順
1.シール基盤を2.5cmの長さで切り取ります。この時、端子の本数は46本で切り取って下さい。
「HD30GA9本体(40Pin)→1.8インチHDD(40Pin)」を見てもらうと判ると思いますが、番号にズレがあります。
これはできるだけ不要な配線を行ないたくないからです。
(HD30GA9 40pin側の「1番から22番の22列」MK8025GAL 40pin側の「3番から24番の22列」)

HD30GA9 40pin側は上3本と下1本。MK8025GAL 40pin側は上1本と下3本、
端子部分を剥がしてコネクタに入る大きさに調整して下さい。


2.金属の配線部分を削り取ります。(キズがつかないようにマスキングしています。)
あまり下地を傷つけないように注意して下さい。


3.こちらがアップです。MK8025GAL 40pin側の上24本はハンダ付けの必要がない為マスキングテープで隠しています。


4.あとは地道に銅線をハンダ付けしていきます。


5.完成した状態です。このあとマスキングテープで配線を保護。
裏面の「HD30GA9コネクタ側」に両面テープで「0.14mm厚プラストライプ」を貼り付けています。
また「MK8025GALコネクタ側」はマスキングテープを1枚貼り付けています。


失敗点
完成したので、本体にケーブルを接続してフタを閉めようとするとうまくはまらない...?
不思議に思ってグっとちからをいれたとたん「パキッ」という音が...
結局ケーブルが割れてしまいました(涙)。
理由は「HD30GA9本体側コネクタ」と「MK8025GALHDD側コネクタ」の位置が中心ではない事に気が付かないで
むりやり閉めたから...(涙)。再度作り直しです。






今度は「HD30GA9本体側コネクタ」と「MK8025GALHDD側コネクタ」を測ってみると
約3mmズレている事がわかりました。
今回ケーブルの作成方法の関係で実際に1mmズレていたのですが足りませんでした。
(MK8025GAL 40pin側での「1,2番の2列」です。)
今回は残り2mmズラす為、37本全部配線をハンダ付け...大変です(涙)。


上での方法と若干変更があります。
作成手順
1.シール基盤を2.5cmの長さで切り取ります。この時、端子の本数は50本で切り取って下さい。
残り2mmの分が含まれています。(0.5mm X 4本)
よって今度はHD30GA9 40pin側は、上7本と下1本
MK8025GAL 40pin側は、上1本と下7本で、端子部分を剥がしてコネクタに入る大きさに調整して下さい。


2.金属の配線部分を削り取ります。(キズがつかないようにマスキングしています。)
今回は全部配線をやり直す為、すべて剥がしています。


3.配線を行なう前のひと手間です。
一度配線部分にハンダを薄く付けます。(画像の量だとちょっと多いです)
また使用する銅線にも、薄くハンダを付けます。
量が多かった場合は、ハンダ吸取線などで取り除いて下さい。
量の目安として、少ないと表面に艶がでません、艶がある最低限の量にします。


4.銅線を配線をに合わせて3~5本程度並べ、マスキングテープなどでしっかり押さえます。
この時、正確に並べるのがコツです。
また前回と違って配線自体にズレがあります。注意して下さい。


5.銅線をまとめてハンダ付けします。コツは
「小手先は綺麗にする」
余計なハンダを他につけない。また汚れがあると熱の伝わり方にムラができて作業しずらい。
「スポンジ等水の含んだ物へ押し付け小手先の温度を下げる」
あまり小手先の温度が高いとあっというまにハンダが溶け、さらに冷めるまで時間がかかります。
銅線に小手先が当たればどんなに固定しても動きますので、作業時間を短くする為です。


6.やはり地道に配線を行ないます。
線と線がショートしているかはテスタを利用すれば判るのですが、
もうひとつ方法として「シール基板を裏側からすかして見る」方法がわかりやすいです。

7.完成した状態です。
作業には厚紙に貼り付けた状態で行なうと、作業しやすいです。
今回そばにあった瞬間接着剤の紙を利用しました(笑)。


8.試しにはめてみた状態です。今度はきちんと収まっています。
先ほどと同じように、このあとマスキングテープで配線を保護。
裏面の「HD30GA9コネクタ側」に両面テープで「0.14mm厚プラストライプ」を貼り付けています。
また「MK8025GALコネクタ側」はマスキングテープを1枚貼り付けています。




失敗点
やっとこれで完了か?と思いつつフタを閉めようと作業するんですが、これが閉まらない(涙)
シール基板自体の弾力が強すぎる為、フタを閉めようとするとコネクタから外れるを繰り返し...(涙)
むりやり曲げれば、今度は割れてしまいます。(涙)
これでは振動で外れる可能性もあるので断念しました。

今回の方法、やはりパソコン等でフタの閉め方や曲げがあまりない場合、有効な方法かと思います。