KENWOOD HD30GA9 HDD換装 その4(コネクタ調査)
1.8インチHDDのコネクタ種類は複数あり、どうも紆余曲折があるようなのです...
まずコネクタの種類から
○東芝コネクタ
基本形状 |
丸ピン 1.27mmピッチ 2列 |
HDDコネクタ側(凹) |
50Pin 1.27mmピッチ 2列 |
ケーブル側(凸) |
44Pin 1.27mmピッチ 2列 |
HDD側残り6Pin |
マスタ/スレイブ切替用 |
主な製品
東芝製1.8インチHDD「シリーズ番号」が 07以前の形式
例
「MK3006GAL」なら「シリーズ番号」06
「MK8025GAL」なら「シリーズ番号」25
参考URL
MK3006GAL (HDD1442) 1.8-INCH HARD DISK DRIVE USER MANUAL
○LIFコネクタ
基本形状 |
40Pin 0.5mmピッチ 20.5mm幅 |
コネクタ側(凹) |
0.21mm厚 LIFコネクタ *1 |
ケーブル側(凸) |
0.21mm厚 FFC *3 |
主な製品
東芝/Seagate Lyrionシリーズ/日立 C3K80
参考URL
Ainex | [HDE-03] 対応HDDについて
HDE-03のコネクタ形状
○ZIFコネクタ
基本形状 |
40Pin 0.5mmピッチ 20.5mm幅 |
コネクタ側(凹) |
0.32mm厚 ZIFコネクタ *2 |
|
0.32mm厚 LIFコネクタ *1 |
ケーブル側(凸) |
0.32mm厚 FFC *4 |
主な製品
日立 他
参考URL
Ainex | [HDE-03] 対応HDDについて
Support | Travelstar 7K60 Electrical interface specification
*1 LIFコネクタ→低挿入力コネクタ(Low Insertion Force)
ケーブルをコネクタに差し込んだ後、レバーによりケーブルを押さえ込む形状のコネクタ
*2 ZIFコネクタ→ゼロ挿入力コネクタ(Zero Insertion Force)
ケーブルをコネクタに差し込むだけのコネクタ
*3 0.21mm厚 FFC→0.21mm厚 フレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable)
フレキシブルフラットケーブルの差込口部分の厚さが0.21mmのタイプ
市販品ケーブルの場合、差込部分の電極の裏側に白い板が貼り付けてあります。
*4 0.32mm厚 FFC→0.32mm厚 フレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable)
フレキシブルフラットケーブルの差込口部分の厚さが0.32mmのタイプ
市販品ケーブルの場合、差込部分の電極の裏側に青い板が貼り付けてあります。
これ以外に「CE-ATA 8Pin,12Pin」という規格がありますが、とりあえず除外します。
また上記したコネクタは形状が違うだけで中を通る信号自体に違いはありません。
なにがあったか、あくまで推測ですが
1.東芝が初め1.8インチHDDを「東芝コネクタ」で発売
2.他のメーカが小スペースと部品数削減の為、0.32mm厚FFC対応で1.8インチHDDを発表
3.東芝もまけじと0.21mm厚FFC対応で1.8インチHDDを発表
4.0.32mm厚ZIFコネクタだとケーブルが抜ける場合などの対応の為、0.32mm厚LIFコネクタを発表
5.通常は「コネクタの形状は?」と尋ねますが
1.8インチHDDの場合「0.21mm厚 LIFコネクタ」「0.32mm厚 ZIFコネクタ」「0.32mm厚 LIFコネクタ」の
三種類が存在する事になり「LIFコネクタ」「ZIFコネクタ」の部分だけ広まった。
こんな感じでしょうか...?なんともややこしい話です。
さてまとめますと
「この1.8インチHDDのコネクタに対応するケーブル(側差込形状)」が判れば、問題ありません。
1.8インチHDDのコネクタ形式
東芝製HDDの「シリーズ番号」が 07以前の場合 |
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「東芝コネクタ用ケーブル」対応HDD |
東芝製HDDの「シリーズ番号」が 08以降の場合 |
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「40Pin 0.21mm厚 FFC」対応HDD |
東芝製以外のHDDの場合 |
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「40Pin 0.21mm厚 FFC」対応HDD |
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「40Pin 0.32mm厚 FFC」対応HDD |
「0.21mm厚」「0.32mm厚」の違いを調べる方法は
1. メーカのホームページを調べる。
2. 厚さが判っているケーブルを別途購入し挿入してみる。
「0.21mm厚」のコネクタに「0.32mm厚」のFFCは挿入できません。
3.「0.21mm厚」の場合、約お札2枚分の厚さ
「0.32mm厚」の場合、約お札3枚分の厚さ
これで使用できるケーブルの判断はつくはずです。
(違っていた場合でも当方では責任はもちませんので...。)